夜の白鳥

真行寺 譲        


 直輝は22歳。中堅の材料メーカーに入社して最初の夏を迎えていた。
仕事を憶えるのに必死だった時期を過ぎ、会社の寮で過ごす退屈な夜。
若い体は外へ出る事を欲していた。
「今日あたり、また公園行こうかなぁ・・・」
直輝は最近よくこうして、夜中に公園に行くのだった。
シャイな性格で、まだ恋人を得たことの無い彼は、その若いエナジーの突き上げを爆発させる為の、
とある秘密の愉しみを憶えてしまっていた。

 好江は27歳。主婦である。子供はまだ無い。2年前に結婚してから、
数ヶ月は毎晩のように熱い夜を迎えていたが、子供が出来る様子が無いこともあって、
最近は冷めた夜が多くなっていた。今日は夫が出張で留守。
「あぁ〜あ。なんだかつまんないなぁ。ちょっと散歩してこようかしら・・・」
好江の足は自然と、恋人時代によく夫と散歩した大きな公園へと向かった。
こんな時間にそこへ行っても、当時の自分達のように乳繰り合う若いカップルが
居るだけ。それはわかっていたのだが、そんな刺激でも欲しいような気分だったの
かもしれない。

 直輝はいつものように、どんどんとその大きな公園の奥の方へ歩いて行った。
大きな広場が有り、そこは照明が明るい。ジョギングをする人や、犬の散歩をする人が居る。
そこを越えて小道をさらに奥へ行くと、ほの暗い森の散歩道である。両側に時々ベンチが有り、
カップルが囁きあったり、○×△な事を行っていたりする。さらに奥へ向かうと、もうほとんど人が
居ない。とても暗く寂しい雰囲気。そのちょっと先に小さめな芝生の広場が有る。中央に大きな木が
立っていて、立派な枝葉が覆い茂っている。照明施設は近くに無く、暗いが、何も見えないという程
では無い。ここが直輝の秘密の場所である。広場の向こう側には、人工の、コンクリートで出来た池が有る。
直輝の腹位の深さの池である。
「今日はとても暑いからあとで池に入るのもよさそうだなぁ・・・」
良いひらめきにわくわくしながら、直輝は周りを見回した。
「よし。誰も来ないな・・・」
いつものお愉しみの始まりだった。

 好江は、公園の森の散歩道を歩いていた。やはり歩いてるのは若いカップルばかり。
時折有るベンチからは、「フフフ」とか、さらには「あぁ〜ん」とかの、寂しい好江にはちょっと気の毒な声が・・・。
「あ〜あ。やっぱりこんな所に来なけりゃ良かったわ。」
好江は後悔していた。 刺激を得るというよりは、自分の寂しさを再認識させられるだけだった。
好江は公園に来てしまった自分自身への憤りに少し我を忘れ、気が付くと、来た事の無い公園の奥の奥まで
歩いて来てしまった。

「はっ!何?あれは・・・ 何しているのかしらあの子」
好江は思わず木立に隠れ、そこを見やった。

 直輝は広場中央の大きな木に寄りかかりながら、目をつむった。大地から湧き上がってくるような力が、
足の先から脛を伝い、腿を伝い、股を駆け上がり、ゾワゾワと、腹、胸そして脳天へと昇って行く。
「あぁ〜〜〜〜っ! イイッ!」 「裸になりたい!」 「この木の下を素っ裸で走り回りたい!」
直輝は体をくねらせて、 Tシャツの裾から手を入れ、自分の胸や腹を弄りまわした。
「へ、変態だわぁ!あわわわ、け、警察を呼ばなきゃ」
好江は一瞬思ったが、直ぐ傍に交番など無いと知っていた。さりとてあのカップル達に知らせても意味が無い気がした。
「キ、気持ちイイ」 直輝は指で自分の乳首を摘み、刺激を与え始めた。
「う〜〜〜ん。す、スゴク いいよぉ〜〜〜!」 完全に自分の世界に入っていた。
「よがってるわ!変態!」 「でも、よく見るとカワイイ子ね」
好江はもう観察することに決めてしまったようだ。
次に直輝の手は股間へ向かった。もう最初からソコは鋼鉄のように硬く、今すぐにでも白い飛沫を
上げそうになっていたのだが、最初はガマンして、ソコは最後にした方がより気持ち良いという事を
直輝はこの数ヶ月の経験で体得していた。
Gパンの上から、腿、下腹、そして おちんちんへと、直輝の両手は這いずり回った。
「あの子上手じゃない。あんな風に触られてみたい・・・」 「あっ!」
好江は自分の考えに愕然としたが、もう後戻りは出来なくなっていた。

「あぁ〜〜〜〜ッ!」 ひときわ大きな声。そして、大きな快感。 もう爆発しそうだったが、
直輝はまだガマンした。そして、Tシャツを脱ぎ出した。直輝は華奢な体だった。色白。
しかし、病的では無く、若くしなやかな、まだ少年らしさを残した体である。
「綺麗な体だわぁ・・・」 「あっ あぁん」
好江は彼のあまりに良さそうな様子にいつしか、自分も自分を愛撫し始めていた。
直輝の両手は再度、胸、腹、肩、首、上半身をさすった。
「うぅ〜〜〜あぁ!スゴクすごく イイ! もう変態になっちゃう!」 「変態変態変態にぃ〜」
「全部脱ぎたい!」 直輝はGパンのボタンを外し、チャックを下ろすと、一気に全部、
トランクスごと一気に脱いでしまった。 
「あぁ〜〜〜〜〜〜〜ッ!」 
「あぁぁン!あんな事して!もう。変態なんだからぁ!」
直輝は素っ裸になった。彼はおちんちんも色白だったが、若く逞しくそそり立っていた。
「わぁ!スゴぉい!ステキ素敵すてきぃ!」
好江は夫のモノと比較していた。太さは夫のモノの方が太いと思ったが、
長さは彼のモノの方が長かった。そして何よりもその元気さに感動した。
「あぁぁ! 入れたい! アレをあたしのココに入れたいわぁッ!」
直輝は自分の変態的な事をしているという意識によって、益々興奮を高めていった。
「ハッ!ハッ!ハッ あぁぁっぁアァ〜〜〜ッ!」
直輝の手は上半身、下半身、何度も何度も往復し、そして目的地へと到達した。
左手で玉を刺激しながら、右手を筒にしておちんちんをさすった。
「気持ちいい〜〜〜!スゴイ!すごい!僕のコレが大きくなってるぅ〜〜〜!」
「あぁぁっ あのオッキイのを あたしのここのヌルヌルでニュルニュルしてあげたぁい!」
「だってだってだって気もちいいんだもぉ〜〜ん!」 「ね。ネ。ね。スゴイでしょう!」
「スゴい!スゴい!スゴい! あたしもキモチイイィ〜〜〜〜」
「誰か見て!この僕のスゴイ大きいおちんちんを見てよぉ〜〜〜!」
「見てるのヨ!見てるのよ!ここであたしが見てるのよっ」
「あ、ァ アァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」
「あ、ァ アァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」
○×△□。 直輝は爆発した。

 好江は満足していなかった。
好江の良識の壁は瓦礫と化していた。
好江の子宮は既に命令を下していた。行動あるのみ!と・・・

 好江は直輝の所へ近寄っていった。
「うふふふ。全部見てたのヨ!」 
「シッ! シ ズ カ ニ !」
「大丈夫だから。お姉さんにまかせてネ」
好江は胸をはだけ、直輝に触らせた。
好江も色白で、その綺麗な体はとても27歳には見えない。
あっという間に元気を取り戻した直輝のおちんちんを愛撫しながら、
好江は直輝を池に誘った。

「ハイ。わかりました。」
簡単な事だった。あっという間に、直輝は全くもって好江の虜になった。

「あ、あ、あ、あ、ァ アァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」
「あ、あ、あ、あ、ァ アァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」

 2人は池の中で結合した。何度も何度も。何度も何度も。
2人のキレイなその姿は、まるで Hな2羽の白鳥であった。









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